Baal HaSulam, “Introduction to the Book of Zohar(ゾハールの書の手引き)” 項目19:

すべての人間が自分のために受け取るという利己的な意思を撲滅した時、そして他者に授け与えたいという願望しかない時になって、世界におけるすべての憂慮と悪は消滅する。そして健康的で完全で安全な暮らしが、我々の全員にたいして保証されようになるだろう。なぜなら全世界がひとつになり、我々の各自の要望のすべてが満たされるようになるからだ。しかしすべての人の中に、自分のために受け取るという意思しかない時、ここから苦痛、戦争、そして虐殺が生まれ、それらを免れることは不可能である。それら病弊は我々に様々な苦痛を与え、我々を弱体化する。

 

Baal HaSulam, “The Essence of Religion and its Purpose(宗教とその目的の本質)”:

悪とはエゴイズムと呼ばれる自己愛以外のなにものでもない。なぜならそれはクリエーター(創造主)と反対であるからだ。彼には自分のために受け取るという意思は全くなく、あるのは授与の意思だけである。

 

Baal HaSulam, “Peace in the World(世界における平和)”:

世界のすべての人に共通する特質とは、同胞の破産で自己を築こうとしていることを考慮せずに、皆誰もが自己の利益のために可能な手段のすべてを駆使しながら、他者を酷使し搾取しようと狙っていることである。このように行動することにたいする各自の言い訳は、どうでもよい。

 

Baal HaSulam, “The Revelation of Godliness(Matan Torah){敬神の啓示(マタン・トーラー)}”:

人が、自分の肉体の外側にある物にたいして、それは実在していなく非現実的なものと考えることは、自然の法則によるものである。また、仲間にたいする如何なる愛の行為も“仲間への愛”とは見なされない。なぜなら、その行為の判断がくだされる目的が、その行為からの利益(何らかの形の利益:喜びや嬉しさなどの精神的なものも含まれる)を得る為であるからだ。褒美を期待せずに自分の隣人への愛に従って行動することは、人間の性質にはない。よって、そのような行為をすることは不可能なのだ。

そして、ゴッドリネスの啓示(上層のひかり-Ohr Makif-オア・マキフ:ヘブライ語で“包む光”という意味)のみが我々を変化させることが可能なのである。

Last Updated (Thursday, 22 July 2010 01:45)